2026年4月22日
Sailerは語学プレーヤーに最適です。
Sailer(セイラー)は、iPhone向けの音声プレーヤーアプリです。もともとは、語学学習を趣味とする筆者が、語学学習用の音声コンテンツの再生に適したアプリがないと気づき、それなら自分で作ってしまおうと思い立って開発したものです。
そのため、語学プレーヤーとして必要な機能を一通り備えています。再生速度の調整はもちろんのこと、特定の区間だけを再生・ループしたり、任意の位置にマーカーを作成することもできます。
たとえば、語学系のラジオ番組やポッドキャストでは、放送回ごとにスキットやダイアローグと呼ばれる会話部分があって、そのあとに語彙・文法の解説が続くのが定番です。そのスキットの開始位置にマーカーを作成しておけば、ボタンを一回タップするだけでそこだけ繰り返し聞けますし、次回再生時もすぐにスキットに移動できるわけです。
とはいえ、こうした機能を備えたアプリなら、すでに他にもいくつか優秀なものがあります。語学学習によく使われているのはAudipoやAudioRepeaterでしょうか。私もSailerを作る前はよくAudipoを使っていました。
縦に長いシークバーが特徴で、長めの音声の再生に適している。
これらのアプリはどれも先に挙げた機能を備えていて、十分に思えるのですが、語学プレーヤーとしてはどうしてもフラストレーションが溜まる点がありました。
正確なシーク(再生位置の調整)が難しいのです。
たとえば、リスニング中に聞き取れない箇所があったとき、「ほんの少し前」に戻りたいということは頻繁にありますよね。あるいは、音声を聞いていてマーカーを打ちたい場面に出くわしても、マーカーボタンを探している間に「わずかに」時間が経ちますよね。だから一度再生を止めて、その「わずかな」時間戻るという操作が必要なわけです。
これをシークバーで行うのは至難の業です。いくらバーが長くても、指をミリ単位の精度で動かす必要ありますし、指でバー自体が隠れてしまうという問題もあります。
早戻し(巻き戻し)ボタンという手もあります。NHK出版の語学プレーヤーでは、早戻しの秒数を2秒、4秒、8秒......と細かく設定できます。しかし実際には、どれくらい戻りたいかはそのつど違いますし、もっと言えば、所詮その程度の細かさでしか調整できないのです。聞き返したいフレーズの前に1秒でも余分な音声が入っていると、徐々にフラストレーションが溜まっていきます。本当に聞き取りたい箇所に集中できないのです。
もっとピンポイントで聞きたい場所に移動する方法はないのか。それも直感的に。
Sailerがこの問題に対して出した答えが、インタラクティブな音声波形です。波形を左右にスクロールするだけで再生位置を変えられる仕組みにしました。もうシークバーで神経をすり減らさなくて済みます。ボタンを探す手間もいりません。まるでDJがターンテーブル上でレコードを回すように、スクロールで直感的に聞きたい場所に移動できるようになりました。
再生中もスクロール可能。DJ感覚。
波形はピンチ操作で拡大・縮小ができるので、単語レベルで繰り返したいときは拡大しておいて、文レベルで繰り返したいときは少し縮小しておけば、ちょうど自分の指の動かしやすい幅に聞きたい範囲が収まるよう調整できます。慣れれば画面を見なくても、だいたい思い通りの位置に早戻しができるようになります。ピンとこない方は、ぜひ実際に使ってみてください。わかるはずです。
スマホの強みは、なんといってもタッチ操作です。音声プレーヤーのUIでも、これを活かさない手はありません。Sailerではダブルタップで再生範囲を指定したり、マーカーをドラッグで移動したりと、波形を中心とした直感的な操作を徹底しています。
おかげで、私自身のリスニング体験もずっと快適になりました。この操作感になれると、外国語のコンテンツを他の音声プレーヤーで再生する気になれません。
語学学習に使える音声プレーヤーをお探しの方、ぜひ使ってみてください。気に入ってくださったら、アプリの評価をしていただけるとなお嬉しいです。